いよいよ本日より、鳥居の建て上げを行います。天気は快晴、最高の施工日和です。 まずは柱の据え付けです。吊上げた時に垂直になるよう帯をかけて吊上げます。 1本目。水平器を使って傾きなどを調整します。 2本目に取り掛かる際、柱が倒れないようしっかりと3方向から固定します。 その後2本目も同様に据え付け、しっかりと固定します。鳥居の構造は一般的には上部がやや内側に倒れている構造になっているのですが、中貫(なかぬき)を入れるため垂直にして仮止めをしています。 そして中貫の登場です。作業を行う場所も高くなってきたため怖々(笑) 柱に当たらないよう真上から垂直に降ろしてゆきます。山文さん(クレーンの操縦士)、いつもながら抜群の腕前です! 下げ振り(錘重とも呼ばれる柱や建物が垂直かどうかを測る糸の端に逆円錐形のおもりを吊るしたもの)を使って左右の柱の中心を出して傾きや歪みなどを調整して本止めします。 少し上部が内側に倒れていることがわかりますか?この状態でしっかりと固定します。 そして鳥居の顔ともいえる社額の登場です!!次に待ち構えている今回最大の部材・笠石をこの社額、左右の柱の上部にあるホゾと呼ばれる突起で固定する構造になっています。 本日最大の山場。通常はこの大きさの鳥居の場合、笠石は分割されている事が殆どなのですが、今回は施主様のご希望と原石のタイミングが運良く合った為、一本物で製作する事が出来ました。 慎重に笠石を吊り上げ、旋回しています。近くで見ていると大迫力です。 なんとか無事に設置出来ました。ほぼ皆さんが良く見かける鳥居の形になったのではないでしょうか。 工事もいよいよ終盤。左右の外貫を取り付けます。 外貫も石材用の接着剤等を使いしっかりと固定して、しばらく固まるまでそのままの状態でおいておき、後日外しに来たいと思います。 いよいよ最後の部材、楔(くさび)を取り付けて石工事は終了です。石鳥居の場合、楔(くさび)はただの飾りなのですがズレたり上から落下したりしない様、特に気をつけてしっかりと固定します。 目地作業を行い、ついに完成です。目地も高い位置はとても怖いですが、全ての箇所を最後まで手を抜かず仕上げてゆきます。 目地に使うセメントも弊社の場合は、ゴムモルと呼ばれる目地が割れにくくなるものを使っています。 ついに完成!!この先、何百年とこの地に建ち続けてくれる事を願います。 26日に執り行われる竣工祭の前に一度クリーニングを行い、キレイな状態でお引渡ししたいと思っています。 来週、引き続き神前燈籠の工事に入らせて頂きたいと思っています。T様、氏子の皆様、もう暫らくご不便をお掛けしますが、何卒よろしくお願い致します。
by makotosekizai
| 2012-06-08 21:31
| 工事関係
|
カテゴリ
全体お知らせ 新商品 日本の銘石 外国の銘石 お墓にまつわる豆知識 有名人のお墓 工事関係 石以外の可能性 石造物 仏壇・神仏具 未分類 以前の記事
2013年 06月2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 フォロー中のブログ
ゆくりの日々是好日最新のトラックバック
最新の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||